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沖縄の地理

海兵隊を解雇されたロバート・D・エルドリッヂ博士の『オキナワ論』を読み終えた。
発売されてから、話題になっている本だ。

沖縄には、米軍の基地があり、昨今、それをどこぞやに移転させるだなんだと姦しい。博士の本を読むと、その議論の全貌が見えてくる。本州には、なぜか流れてこない情報が満載だからだ。

ふつう日本地図は、北海道を上にしたものを見慣れている。
ところが、地図をぐるっとまわしてみて、中国大陸から日本列島を見てみるとビックリする。中国から太平洋にでようとすると、日本列島は砦のようになっていて、沖縄はその中でもちょうど通過ポイントのようなところに位置している。
東京を起点としないと、見えてこないものが見える。

歴史は陣取り合戦だ。沖縄のもめごとは、どこに利益があるのか考えてみる必要がある。
ところで、かつて成田の三里塚で暴れていた、いわゆる過激派が沖縄に移ったという話もきく。



オキナワ論 在沖縄海兵隊元幹部の告白 (新潮新書)

オキナワ論 在沖縄海兵隊元幹部の告白 (新潮新書)

  • 作者: ロバート・D・エルドリッヂ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2016/01/15
  • メディア: 新書



包囲された街

友人に勧められた本を読み終えた。
かつてユーゴ紛争のとき、サラエボで幼少時代をすごした人のメッセージを集めたものだ。
いまだにサラエボでは、当時の銃弾の跡が残っている。実際にそれを見ると、おぞましさにゾッとするのだが、リアルなメッセージを読むと、平和の尊さを改めて感じる。


サラエボは盆地であるので、包囲しやすかった。そして、民間人が狙われるというとんでもないことが起こったのだ。子どもも犠牲になり、仲良しの友人や家族が殺されたり、自分が怪我をしたり、そんなことが日常だった。

今、当時のサラエボと同じ状況に陥っている土地がある。個人としては何もできないとしても、世界で何が起こっているか、知っておくことは非常に大切なことだと思う。



ぼくたちは戦場で育った サラエボ1992─1995

ぼくたちは戦場で育った サラエボ1992─1995

  • 作者: ヤスミンコ・ハリロビッチ
  • 出版社/メーカー: 集英社インターナショナル
  • 発売日: 2015/10/26
  • メディア: 単行本



大晦日の出来事

去年のクリスマスイブの朝、私はウィーンにいた。
前日までまったく姿が見えなかった武装した警官が、街中に立っているのに気付いた。
警官同士、なかよくおしゃべりをしているので、緊張感はゼロだが、何かヘンだとは思った。
そうしたら、オーストリア当局がヨーロッパのどこかでテロが計画されているという情報をGETしたとか。
オーストリアは冷戦時代からスパイのメッカ。その後、ブリュッセルでテロリストの逮捕劇があったので、どうやら標的はウィーンではなかった模様。だが、警備してもらえるのはありがたい。

ところで、大晦日のドイツはひどかった。世界遺産の大聖堂で知られるケルンは、私がボンにプチ語学留学をしていたときに、しょっちゅう通っていた大好きな街だ。ここで、多くの女性が襲われたという。今まで考えられなかったことだ。そして、容疑者18人は亡命希望者だという。
まだ10代の女の子も強姦されたときいて、私はドイツ人ではないけれども、無節操に難民を受け入れた能天気さに怒りを感じる。
(ここにリンクを貼りますが、閲覧注意です)
(こちらは動画。同じく閲覧注意です。)

ご年配の方、お子さん、女性、怪我や病気の方などの難民は、保護すべきだと思う。
そして、そういった方々を受け入れるドイツ国家には敬意を表する。
ただし、今回は保護すべきでない人物も少なからず含まれている。
シリアには、きょうだいに男性が1人しかいない場合をのぞき、期間一年半の徴兵制がある。跡取りがひとりしかいない家庭をのぞき、シリアの壮年男性は、すべて軍事訓練を受けている予備役軍人だ。
ドイツ国民は、このあたり、どう考えるのだろうか。

アデーレに会いたい

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私がウィーンにいた2006年のことだが、クリムトの「アデーレ・ブロッホバウアーの肖像」がウィーンから、アメリカへ移動した。街中あちこちに「さようなら、アデーレ」と書かれたポスターが貼ってあった。
私は、この時期、クリムトの絵を見にベルベデーレ宮殿に行ったのだが、すでに「アデーレ・ブロッホバウアーの肖像」はなかった。
それ以前に、幾度となく見ている絵ではあるのだが、アデーレに「さようなら」が言えなかった。

ずっと気になっていたのだが、先週、ようやく「アデーレ・ブロッホバウアーの肖像」に再会できた。
今は、ニューヨークのノイエギャラリーにあるのだ。
ウィーンのベルベデーレ宮殿にあったころの「アデーレ・ブロッホバウアーの肖像」は、広いスペースをとって、シックな壁にかけられていたものだが、ノイエギャラリーでの扱いを見て愕然としてしまった。
狭い部屋に、安っぽい板が貼られ、そこにかけられていたのだ。

今、「黄金のアデーレ 名画の帰還」という映画が上演中で、私も見てきた。
正直、なんだかしっくりこない作品で、どうしてだろう、と考えたのだが、スピルバーグの「シンドラーのリスト」と同じ匂いがするからだと気が付いた。
エスティ・ローダーの子息であるロナルド・ローダーが、アメリカにきた「アデーレ・ブロッホバウアーの肖像」を1億3500万ドルで買い、ニューヨークのノイエギャラリーにおさめている。映画では、ローダーの購入額のことなどでてこない。

ノイエギャラリーで再会したアデーレは、私にはとても悲しそうな顔をしているように見えた。
ウィーンにあったほうが、大切にしてもらえただろうに。

床屋さんとわたし

最近、床屋さんに何度か行った。
小学生以来だから、なんだか新鮮だ。小学生のときは、父と近所の床屋さんに通い、ちびまるこちゃんよろしくオカッパ頭をキープしていたものだ。

近頃の床屋さんでは、女性客を呼び込もうとしているところがある。私が出かけたのはそういったところ。
美容院では顔剃りはやってもらえないので、時々専門のサロンに行っていたのだが、床屋さんでもやってもらえるとのこと。
さっそく行ってみると、女性理容師さんが担当してくれ、女性客を意識したのか、カーテンをひいて個室状態にしてくれるというサービス。最近はじめたサービスらしく、店長らしき人がこちらを気にしているのがわかった。
もちろんプロの技できれいにしてもらった。それに専門のサロンより、ぐっとリーズナブル。これは、口コミで利用客が増えると思う。

別の床屋さんにも出かけた。髪を染めてもらおうと思ったのだが、近所の床屋さんが女性客も対応し始めたので試しに行ってみたのだ。
床屋さんで、ふだん美容院でやってもらうカラーリングをしてもらうというのも変な感じだが、余計なサービスは一切なくすがすがしい。髪を洗って乾かすときも、ブラシをいろいろ使いわけてブローするなんてことはせず、手ぐしでガーっと乾かしてゆく。ちびまるこ時代の床屋さんと一緒で、なんだか懐かしい感じ。

女性でも床屋さんはけっこう使えるんだなぁ、と最近気が付いた次第。

ヨーロッパへ向かう難民

先週末はヨーロッパは大混乱だった。
ハンガリーのブダペストにたどり着いたシリア難民がドイツを目指したからだ。
ずいぶん前から、シリア難民は、ギリシャなどに辿りついていたのだが、その時はニュースの片隅にひっそりという感じで話題にもならなかったと思う。
彼らは、マケドニアやセルビアなど、バルカンの国を北上してゆき、ハンガリーへ。
そして、目指すドイツが身近になったというところで、急に大きなニュースになった。
ニュースを「西側」から発信するからだろうか?
マケドニアやセルビアも、あまりにもたくさんの難民に困っていたが、さほど大きなニュースにはならなかった。

彼らがなぜドイツを目指すかというと、難民を受け入れるということに加え、お金までもらえるからだ。
命からがら逃げだして、やっとたどり着いた国。ここから、さらに過酷な旅を続けるよりも、最初にたどり着いたギリシャなりで難民キャンプをつくるほうが合理的だと思うのだが、ギリシャでは嫌らしい。
これから、EU内で分担して難民受け入れをするとのことだが、希望ではない国に割り振られて混乱は起きないか心配になる。
それに、ドイツも、裕福な国ではあるけれども、無尽蔵に金があるわけではない。
旧東ドイツは、貧しい地区もあり、昨今その不満が移民に向けられて問題になっている。
困っている人に手を差し伸べるのは、人として当然のことだけれども、難民がその標的にならないことを願うばかりだ。

フィリピン人と話すわたし 2

オンライン英語スクールは、ちゃんと続いている。
フィリピン人は明るいので、話していて楽しい。
スカイプは、天候が悪いと接続がよくないということを初めて知った。
ヘッドホンから聞こえてくる講師の声の向こう側で、雷がゴロゴロしているとパシッと接続がダウンしてしまうことがある。そういう場合は、再接続して、レッスン再開だ。

英語を再勉強していると、今まで気を付けて考えなかったけれども、日本は英語を学ぶ環境が整っていると思う。
私が中学生で英語を勉強し始めたころは、学校のほかはNHKの語学講座くらいしかなかった。
NHKの講座は素晴らしいのだけれど、英語に触れるチャンスとしては少ない。

オンライン英語スクールの講師に勧められたのが、ポッドキャストの「TED」だ。
何だろうとおもったのだが、これはNHKのEテレのスーパープレゼンテーション。私は、ときどきぼんやり観ている。
ポッドキャストにもなっているとは知らなかった。さっそく見始めたところだ。

それに、英語の本もたくさんある。
どれを選んだらよいのか、サッパリわからないくらいたくさんあるが、NHKの語学講座に登場する大西先生
説明がわかりやすいので、先生の本を一冊読んでみた。
もう10年くらい前の本だが、面白い。受験英語で習った文法をことごとくぶった切っているのだ。

語学は、使えなくては、いくらテストの成績がよくても仕方がないものだし、その勉強も楽しくなくては続かない。
今の日本は、勉強しようとすると、とてもいい環境にあるのだと、今さながらに気が付いた次第である。


ハートで感じる英文法―NHK3か月トピック英会話 (語学シリーズ)

ハートで感じる英文法―NHK3か月トピック英会話 (語学シリーズ)

  • 作者: 大西 泰斗
  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 2005/12
  • メディア: ムック



フィリピン人と話すわたし

最近、思い立って英語の復習をしている。
私の英語はパワーイングリッシュで、通じはするけれども、あまりお品がよろしくないことは、自分でもわかっている。スカイプを使った英語スクールがあるので、いろいろと調べて始めたところだ。

オンライン英語スクールは、フィリピンとつながっているところが多く、私が選んだところもそうだ。
人件費を考えるとフィリピンはコストパフォーマンスがいい。それに、ちゃんとした教育を受けた人ならば、訛りもほとんどない。
最近は、語学留学は英国やアメリカは費用がかさむので、フィリピンが地味に人気があるともきく。

それに、私がいいと思うのは、フィリピン人のとても明るい国民性だ。
語学の勉強は、楽しくないと続かないので、これは重要。

ところで、日本の公立中学・高校の英語教員にとって英検準1級が高いハードルだという記事を読んで、びっくりした。
私は高校にほとんど行っていないので、言えた義理ではないのだが、生徒の皆さんはしっかりお勉強はなさっているのだろうか、と心配になってしまう。
英語は、フィリピン人の教員についてもらったほうがいいんじゃないだろうか、とも思う。

だが、そんな人のことより、まずは自分のパワーイングリッシュをなんとかせよ、と自分に言い聞かせる今日この頃。

ニッポンの飛行機

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久しぶりに国内線に乗るために羽田空港に行った。
搭乗までまだ時間があったので、展望台へ。すると、バズーカのような大きなレンズつきのカメラを構えた人がいっぱい。ゴールデンウィークだから、皆飛行機を撮りにきたのかと思ったのだが、それは早合点だったようだ。

フェンスにずらりと並んだ「カメラマン」たちの間に、隙間があったので、そこに入れてもらって飛行機を眺めた。
すると、隣のバズーカ砲似のカメラを持ったお兄さんが、さっとカメラを構えた。
目の前では、エア・ドゥの機体がゆっくり動いている。ははぁ、エア・ドゥのファンか、と思ったら、お兄さんのバズーカ砲似のカメラは、さらに遠くを狙っている。
あの尾翼の赤丸は・・・ 政府専用機だ。

私は今回、安倍首相が乗った政府専用機を見たわけだが、政府専用機を見るのはこれで三回目になる。
前は、二回ともプラハで見た。一度は、天皇皇后両陛下、もう一度は小泉首相(当時)だ。
あのとき、政府専用機を見た感激は忘れらない。母国の政府専用機についた日の丸は、なんと安心するものか。外国で暮らしていると、いつもどこか緊張しているのだが、その緊張がふっと緩むのだ。

政府専用機は、もうずいぶん古いと思う。今度、新調するとのことだが、よいものにしてもらいたい。
例えば、サミットなどの際、各国の政府専用機がズラリと並ぶことになる。そのときに、あまりにもボロボロの飛行機が駐機しているのはどうだろう。

今回は、バズーカ砲似のカメラを持ったお兄さんがいたので、政府専用機を見ることができてよかった。
もし、彼らがいなかったら、知らずにそのまま搭乗ゲートに向かうところだった。
バズーカ砲似のカメラを持ったお兄さん、ありがとう。

パイロットの憂鬱

先月24日、ジャーマンウイングスのエアバス機が南仏で墜落した。
私はドイツのニュースをチェックしていたのだが、墜落のニュースが流れた当初は、古い機材であったことが原因のように報道がなされていた。実際、かなり古い機材だった。事故機は1991年製。1991年といえば、ウィンドウズ3.0のころだ。
ところが、一転。副操縦士の仕業だという。
精神を病んでいたのだとか。そして、そのことを誰も知らなかったのかというと、そうでもないことがわかってきて、航空会社の経営側がどんどん追いつめられている格好になっている。

ジャーマンウイングスの親会社は、ご存じルフトハンザだが、以前はそれほどストライキはやらないイメージがあったのだが、ここ数年ストライキが増えてきている。去年は、パイロット組合のストが相次いだ。
ストの理由は、年金制度の改悪だときいた。
スタッフの待遇が悪くなっているらしい。

ルフトハンザは、パイロットだけでなく客室乗務員の待遇にも手を付けている。LCCの登場により、航空券
値段が下がり収益が減ったからとのこと。
パイロットもそうだが、客室乗務員の組合もホームページを持っていて、様々な情報を発信している。
2012年9月のときのストライキについて、客室乗務員は、乗客にメッセージをだし、その中で安全性についても言及している。残念ながら、原文はすでに削除されてしまっているが、そのとき私が意訳したものがあるので、ご紹介しよう。

「アタシたちは、13カ月も経営陣と交渉してきました。クソたわけな投資をして、金が不足したら、アタシたちの待遇に手をつけやがった。ざけんじゃないよ。プロの保安要員としての誇りがあるのに、単なる空飛ぶウェイトレスになれってゆうの?悪いわね、アタシたち、ぶちかますから、よろしくね」

今回、精神を病んで飛行機を墜落させた副操縦士ばかりが責められるのだろうか?