So-net無料ブログ作成
検索選択

アデーレに会いたい

DSCF1539-1.jpg
私がウィーンにいた2006年のことだが、クリムトの「アデーレ・ブロッホバウアーの肖像」がウィーンから、アメリカへ移動した。街中あちこちに「さようなら、アデーレ」と書かれたポスターが貼ってあった。
私は、この時期、クリムトの絵を見にベルベデーレ宮殿に行ったのだが、すでに「アデーレ・ブロッホバウアーの肖像」はなかった。
それ以前に、幾度となく見ている絵ではあるのだが、アデーレに「さようなら」が言えなかった。

ずっと気になっていたのだが、先週、ようやく「アデーレ・ブロッホバウアーの肖像」に再会できた。
今は、ニューヨークのノイエギャラリーにあるのだ。
ウィーンのベルベデーレ宮殿にあったころの「アデーレ・ブロッホバウアーの肖像」は、広いスペースをとって、シックな壁にかけられていたものだが、ノイエギャラリーでの扱いを見て愕然としてしまった。
狭い部屋に、安っぽい板が貼られ、そこにかけられていたのだ。

今、「黄金のアデーレ 名画の帰還」という映画が上演中で、私も見てきた。
正直、なんだかしっくりこない作品で、どうしてだろう、と考えたのだが、スピルバーグの「シンドラーのリスト」と同じ匂いがするからだと気が付いた。
エスティ・ローダーの子息であるロナルド・ローダーが、アメリカにきた「アデーレ・ブロッホバウアーの肖像」を1億3500万ドルで買い、ニューヨークのノイエギャラリーにおさめている。映画では、ローダーの購入額のことなどでてこない。

ノイエギャラリーで再会したアデーレは、私にはとても悲しそうな顔をしているように見えた。
ウィーンにあったほうが、大切にしてもらえただろうに。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0