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日本人になったひと

オチコボレなので、自分でも忘れそうになるのだが、私の専門は平安朝文学である。
中古文学会には、いまだに所属させてもらっている。

さて、今回の学会は面子がゴージャスで、いそいそ出かけてきた。
あのドナルド・キーン先生がお話をしてくださるというのだから。
キーン先生は、来月で90歳になられる。矍鑠という感じではなかったが、体調は悪くなさそうで、なによりだ。
キーン先生の日本国籍取得はニュースになったが、私は、そのニュースをうれしく思ったひとりである。

キーン先生は、日本人の美意識といったことなどについて話してくれた。
たとえば、手紙。
平安時代は、手紙に季節の花などを添え、紙にも趣向をこらした。そのやりとりが、それまた文学である。
先生は、プーシキンの『エヴゲーニイ・オネーギン』の手紙の場面を例にだし、 日本の手紙の文化は独特だとおっしゃった。
ふつう、生粋の日本人研究者は、日本の平安朝文学について考える上で、プーシキンを思い出さない。
キーン先生は今は日本人だが、もとは外国人だから、でてくる発想だと思う。
日本文学は、日本人だけに読まれるものではない。

学会では、他の外国人研究者が参加したシンポジウムもあったのだが、外国で日本語・文学を学ぶ学生の興味は、日本の漫画やアニメだとのこと。
「私の仕事は、オタクに日本文学に興味を向けさせること」とカナダの大学の先生がおっしゃっていた。
私は、入口なんてなんでもいいと思っている。キーン先生も、『源氏物語』を読んだきっかけは、翻訳本が非常に安い金額で売られていたから、とおっしゃっていた。
私にとっての文学は、子どものころの「本の虫」の延長だ。
私は日本文学が好きだ。それでいいのではないか。世界中に、もっと日本文学のファンが増えてくれたらいいと思う。



ドナルド・キーン自伝 (中公文庫)

ドナルド・キーン自伝 (中公文庫)

  • 作者: ドナルド キーン
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2011/02
  • メディア: 文庫



アマノウズメノミコト

明日は、金環日食で、東京の天気予報は曇り。
前回、東京で観測されたのは、173年前のことだという。
明日は、午前6時15分より金環日食の映像を国立天文台 太陽観測所からライブ配信するとのことなので、お天気の具合によっては、こっちのほうがいいかもしれない。

金環日食というと、私はアマノウズメノミコト(アメノウズメノミコト)が思い浮かぶ。アマテラスオオミカミが、天岩戸に隠れてしまい、まわりが真っ暗闇になり、アマテラスを天岩戸から出てくるよう仕向けるため、アマノウズメがコミカルなダンスをしたという話だ。
アマテラスが天岩戸にこもった理由は、弟のスサノオノミコトの悪さに腹をたてたこと。不肖の弟君である。
アマテラスは、皇祖神にして、太陽の化身。太陽が隠れてしまうのだから、たいへんだ。
現在は、科学が発達して、いつどこで日食があるかわかるが、昔はただ恐ろしかったことだろう。
江戸時代は、がんばって観測していたようだが、それより前の時代ならばなおさら。

明日の朝は、久しぶりにアマノウズメノミコトが躍る。
私は、国立天文台のライブ配信で、そのダンスを観ようかとおもう。

日本の神話や仏教説話は、面白いものが多い。
ときどき「18禁」もどきの話もまぎれている。そのためか、それほど学校では習わない。
アマノウズメのダンスは、今でいうならストリップだ。
明日は、神話にちなんだ神楽をする地域もあるらしい。観に行くことはできないが、たぶんニュースでやるだろうから、楽しみだ。


EUとサッカー

UEFA欧州選手権2012まで、一か月をきった。
今回は、ポーランドとウクライナの共同開催で、ヨーロッパのサッカー・ファンは、もう仕事どころではない、という人もいるに違いない。
ところが、ウクライナのチモシェンコ前首相の処遇(拷問)に抗議をするという意味で、ドイツのメルケル首相や欧州連合(EU)のファンロンパイ首脳会議常任議長、欧州委員会のバローゾ委員長、レディング副委員長(司法担当)、オーストリアとベルギー両国政府などがこれまでウクライナで行われる試合を観戦しないと表明した。
代表がでていないオーストリアとベルギーはさておき、ドイツはまずいだろう。
ドイツ人はサッカーが大好きで、ふだんから盛り上がっているし、ドイツ代表も優勝めざしてはりきっていることだろう。

かつて、ドイツのシュレーダー首相は、ワールドカップ決勝戦を観るために日本の政府専用機をヒッチハイクした。
ウクライナは、日本よりうんと近い距離なのに、メルケル首相は行かない。
決勝はウクライナでの開催のはずなので、ドイツが決勝まで勝ち進んだとしたら、ドイツ代表も首相が来ると来ないとでは士気も違ってくるだろうに。

日本のサッカーのサポーターは、礼儀正しくて「感動をありがとう!」と、とても優しい。
だが、ヨーロッパのサッカーは、地元リーグでやっているときでも、ライバル関係の街同士の試合だったりすると、かなり危険で、警察が警備を強化していたりするものだが、国対国の試合になると、さらに過激になる。
対戦カードによっては荒れるので、プラハに住んでいたときなどは、そんな日はできるだけ早く帰宅するようにした。実際に、関係ない人も、乱闘に巻き込まれたり、むしゃくしゃしているところを因縁をつけられて暴行を受けることがあり、生々しい話をよくきいた。
国対国の戦争はできないので、サッカーが戦争の代わりではないかとも思う。

今度の欧州選手権は、荒れる気がする。
もし、現地に観戦に行く予定の人がいたら、どうぞ身辺には気をつけてほしい。


フィンたんと居候ネコ

ちょっと古めの記事だが、私もフィンたんのファンである。フィンたんのアカウントは @FinEmbTokyo
マイナーなフィンランド語を教えてくれたりと、とても楽しいツイートだ。
どうやら、フィンランド大使館の広報担当は日本人女性らしく、なんとなく同胞女性好みの話題が多いような気がする。最近、ヘルシンキで宿泊する日本人旅行者が増えているが、こういった地道な広報活動によるものだと思う。私もフィンたんのツイートをみていると、ヘルシンキに行きたくなる。

各国の観光局もツイッターやフェイスブックを活用しているが、どうも役人根性が抜けないというか、しゃちほこばって面白くないものもけっこうある。情報提供はありがたくいただくが、それ以上でもそれ以下でもない。

だが、フィンたんと同じくらい面白いツイートをしている国もある。
それは、ドイツ。
特に、大使館の広報担当とは名乗ってはいないが、広報担当がやっているのだろう。ドイツ大使館居候ネコ @neko_blog といっている。
このネコが働き者で、休日でもツイートをしていて、それがドイツらしくマメなのだ。話しかけると、けっこうな割合で返事を返してくれる。
ゴールデンウィーク中は、「身近にあるドイツのもの」のお題がでて、たくさんツイートが集まっていた。私も、ツイートした。それを、さらにブログにまとめるというマメさ。
なかなかたいしたマーケティングにもなっている。しかも、面白い。

ドイツのブログといえば、在日ドイツ大使閣下もブログをやっている。なんと、大使自らが日本語で書いている。
(ときどき、ドイツ語バージョンもあり)
大使の見事な日本語の文章をみるたびに、私は自分の語学力が恥ずかしくなってしまう。

探せば、ほかの国でも面白いツイッターやブログ、フェイスブックのファンページはあるはず。

関越道のバス事故

関越道での高速バス事故は、なんともはや痛ましい。亡くなった方のご冥福をお祈りします。

今回事故を起こしたバスは、ツアーバス。JRなどが運行している定期バスとは違うのだが、一般にはどう違うかわからないだろう。定期バスは、時刻表もしっかりしていて、たとえお客さんがひとりでも運行する。ツアーバスは、文字通りツアーで、旅行会社が主催するもので、最少催行人員に満たなければ、すなわち乗客が少なければ、キャンセルできる。そのため、それほど赤字のリスクを考えずに値段設定ができるので、定期バスよりも安くできて、従来の定期バスの客をうばい、旅行業界内で問題になっていた。
また、運転手の労働環境も劣悪だ。

今回事故を起こしたバスは、ツアーバスとはいえども、単なる交通手段であって、本来の添乗員やバスガイドがついている「観光ツアー」ではない。だが、今は「観光ツアー」のほうも劣悪なものがある。
不況だということもあるのだろうが、「安く、安く、もっともっと安く」か合言葉のようになり、いろいろなものを削っていったあげく、安全まで削ったのではと思えるものもある。
私が学生添乗員だったころは、運転手(長距離の場合は交代要員としてふたり)、バスガイドがバス会社から派遣されてきていた。バスガイドは、もともと車掌であって、もちろんバスの中で話をしてくれたり、カラオケの司会をしてくれたりもするが、運転手のヘルプも大切な仕事だ。それが、今は、バスガイドつきのツアーは珍しいくらいになっている。添乗員の仕事は、旅程管理であって、車掌の訓練は受けていない。したがって、運転手のヘルプはできない。

海外ツアーは、もっとひどいかもしれない。
もう忘れられているきらいもあるが、エジプト、トルコ、ペルーなどで、観光バスがひっくりかえったことがある。
根っこは、おなじだ。「安く、安く、もっともっと安く」の結果だ。

ところで、ドイツは、労働環境がしっかりしており、運転手の1日の労働時間もしっかりと決められている。だから、安いツアーでは、ドイツのバスは使えない。
安く盛りだくさんのツアーをまわすには、ドイツの運転手の1日の労働時間では足りないからということもあるし、人件費も高いからだ。つかわれるのは、ハンガリーのバスが多いだろうか。
私がプラハでガイドとして働いていたとき、所属会社ではなくて、助っ人にいった会社のツアーのことである。
朝、出発時間になっても、バスがこない。問い合わせてみると、ドイツからハンガリー国籍のバスがプラハに向かっているとのこと。結局、1時間おくれで到着したのだが、運転手はほぼ徹夜で、ドイツから走ってきたらしい。かなり眠そうで、居眠り防止のため、私はガイディングしつつも、常に運転手に話しかけた。

安いことは、もちろんいいことだ。
だが、ものには適正価格というものがある。旅行業界は、やってはいけないことをやっているのかもしれない。




グッバイ、レーニン!

しょうこりもなくドイツ語を習っている。
その教材に「グッバイ、レーニン! 」がでてきて、懐かしくなった。

東ドイツに母と住む少年が主人公の映画である。
ベルリンの壁崩壊直前に、昏睡状態に陥った母。母が目覚めるまでの間に、社会主義体制が崩壊していたのだが、母にショックを与えないようにと少年が奔走する話である。もう手に入りにくくなってきていた東ドイツの食べ物をどこからか調達してきたりと涙ぐましい努力が、なんともユーモラスだ。

日本では、2004年に公開されているが、私はそのころ日本にいなかったので、日本語字幕のついたものは観ておらず、どのような和訳がついていたのか知らない。
私が、「グッバイ、レーニン! 」を観たのは、プラハのヴァーツラフ広場にある小さな映画館だ。
それがまた、社会主義時代の雰囲気が残る映画館で、「グッバイ、レーニン! 」を観るには、この上ない環境だった。
映画は、ドイツ語原語上映で、チェコ語の字幕がついていた。
ドイツ語を耳で聞き、チェコ語を目でおい、それぞれ分かる単語をつなぎ合わせ、頭の中で日本語に訳して観たのだった。

もちろんのこと、私以外の観客は地元のチェコ人。
チェコも東ドイツと同じような運命をたどっているので、たぶん複雑な気持ちで観たのだと思う。
主人公がユーモラスな動きをするたび、乾いた笑いが起こった。

もう一度、観てみたいと日本のアマゾンを調べたら、なんとDVDにプレミアがついている。
ドイツのアマゾンのほうは、中古品なら1ユーロをきってある。
レンタルか、またドイツ語で観るべきか・・・ ちょっと迷うところだ。


グッバイ、レーニン! [DVD]

グッバイ、レーニン! [DVD]

  • 出版社/メーカー: グラッソ(GRASSOC)
  • メディア: DVD



チェコの作曲家

行こうかどうしようかと思っていたが、チェコの作曲家の演目だったので、新日本フィルを聴きに、トリフォニーホールに行ってきた。
ドボルザークはメジャーだが、スークやヤナーチェクが東京で演奏されるのは珍しい。
スークは、遅刻してロビーで聴いただけでなんとも言えないし、ドボルザークはノーコメント。だが、ヤナーチェクの『イェヌーファ』組曲は、面白かった。

チェコのオペラは、ドイツやイタリアの有名どころに比べたら、とても地味だ。
ヤナーチェクの『イェヌーファ』は、そんなチェコのオペラの代表作。しかも、今回はオペラではなくて、組曲だというので、ますます珍しい。
珍しい演目のためか、当日券はたくさん余っていた。

『イェヌーファ』は、チェコの寒村の暗い話だ。似たようなベクトルのチェコのオペラには、スメタナの『売られた花嫁』というものもある。これまた地味。
真冬のプラハの国民劇場あたりで観ると、しっくりくるようなオペラだ。

ところで、ドボルザークは日本でも『新世界より』でおなじみの作曲家だ。でも、オペラも作曲していることは、あまり知られていないような気がする。
『ルサルカ』という人魚姫のパクリのようなストーリーの作品がある。
私は、プラハで観たことがあるが、ウィーンでもあまり上演されていないのではないだろうか。ちなみに、『イェヌーファ』は、ときどきウィーンの国立オペラ座で上演されている。
ストーリーはさておき、私は『ルサルカ』のアリアが好きだ。
新国立劇場で、去年11月に『ルサルカ』がかかったものの、行けなくて残念だった。

パキスタンの思い出

さきほど、ギルギットやフンザで足止めされていた日本人観光客が、パキスタンの首都、イスラマバードに到着したとのこと。
あんずの花で有名なフンザは、とても綺麗なところで、3月中旬頃から4月上旬があんずの花の見ごろだといわれている。今年の花も綺麗だろうか。日本は、今、桜が最高に美しい季節だが、かの地ではどうだろう。

私は、残念ながらフンザのあんずの花をみたことがない。いつか見たいと思ってはいるのだが。
私がパキスタンに行ったことがあるのは、二月。
学生添乗員をしていたころで、東欧のツアーから帰って、一日おいてパキスタンに飛んだ。東欧の最低気温は、マイナス20度、パキスタンの最高気温は50度だった。9.11の前なので、もう10年以上たつ。

カラコルム・ハイウェイは、高いところにつくってあるから「ハイウェイ」なのかと思うようなところだったのだが、素晴らしい景色である。インダス川に沿って走る道など圧巻だ。私は、インダスは「銀の川」だと思う。

ゴダイゴの曲で有名な「ガンダーラ」は、インドだと勘違いされるきらいがあるが、実はパキスタンのタキシラあたりのことだ。パキスタンには、タキシラ以外にも、あちこちに仏教遺跡が残っている。
パキスタンは、イスラム教の国だ。だが、仏教遺跡も大切に保護してあり、懐の深さを感じる。
おとなりのアフガニスタンでは、バーミヤーンの貴重な遺跡は爆破されてしまったというのに。

今回、パキスタン北部で足止めを余儀なくされた旅行者の方々がご無事で、なによりである。
本来、パキスタンは、観光資源にも恵まれており、対日感情もよい国で、旅行するには、とてもいい国だ。
パキスタンの国名の意味は、「清浄な国」。
再び、桃源郷フンザの景色を気軽に見に行けるようにと、心から願っている。

もももすももももものうち その3

もしかしたら、もっと早く起きるかもとはおもっていたが、ピーチ航空が欠航した。 もちろん、機材は少ないので、やりくりかなわず、3日間で13便が欠航したそうだ。 乗客を他社便に振り替えることもないので、たまたま欠航便にあたってしまった乗客には気の毒だ。だが、ローコスト・キャリアということは、十分に知った上で航空券を買っているのだから、仕方がない。安いものには、それなりの理由があって、安くていいものなど存在しない。

気になるのは、客室乗務員の質だ。
客室乗務員が出発準備中の機体で誤って前方ドアの脱出用スライドを作動させたことが原因とのことだが、いったいどういうことだろう。
客室乗務員は、ウェイトレスでも免税品の売り子でもない。保安要員である。
欠航して、機材のやりくりがつかないことは、その後も報道されているが、この「誤って脱出用スライドを作動させた」ことについては、続報がない。こっちのほうが、問題だと思うのだが。

ピーチ航空の客室乗務員は、「契約社員として関空を拠点に勤務する。契約期間は1年間で、2回まで契約を更新できる。」のだそうだ。
3年で辞めなくてはいけないということは、機内にはいつも新人ばかりがいるということ。
保安要員が新人オンリー。

学生のとき、ヨーロッパゆきの航空券で一番安いものがアエロフロートだったので乗った。
イリューシンという機材で、今や日本ではめったにお目にかかれないというシロモノだ。
だが、パイロットはロシア空軍出身の超プロフェッショナル、客室乗務員は保安要員としてしっかりしていた。
アエロフロートの客室乗務員は、男性ビジネスマンのかなり重いアタッシェケースを、頭上の荷物入れに片手でシュパッと入れた。
なんと頼れる乗務員なのだろう。
ちなみに、その乗務員は、ヒゲは、うっすら生えていたのだが、女性だった。
今は、学生のときよりはお金があるので、もうアエロフロートには乗らないが、今回のピーチ航空の件のニュースをみて、思い出してしまった。

不死身のオーケストラ

ウィーン放送交響楽団が東京にきていたので、コンサートに行ってきた。
ウィーンでは、アンコールなんてやらないのに、ソリストの分もあわせると、なんと四回もアンコールをやってくれるというサービスぶり。特に、ブラームスのハンガリー舞曲五番は、私が学生添乗員のころ、よく東欧添乗のときにバスでかけた曲で、ぐるぐると思い出がよみがえり、心がぐるぐると何かに締め付けられる気がするので、感激もひとしお。

ウィーンのオーケストラは、ご存知ウィーン・フィルが超有名だ。コンサートのチケットは、普通はとれないので、「ウィーンに行くからウィーン・フィルでも聴きたい」と相談されると困る。
ほかにも、ウィーンにはオーケストラはあり、もちろん音楽の本場だけあって、ウィーン・フィルでなくても素晴らしい演奏が聴ける。
そのひとつがウィーン放送交響楽団。オーストリア放送局がもっているオーケストラなので、日本にあてはめるとNHK交響楽団のようなもの。
それが、三年前、オーケストラごとリストラされる危機に陥った。
ウィーンをはじめとする世界中のファンの間で、ウィーン放送交響楽団の存続を求める署名活動がおこなわれ、オーストリアらしいのだが、なんとなく存続することになったらしい。それで、今も存続していて、日本にまで演奏旅行に来たのだから、なんとか大丈夫なのだろう。

私がウィーンに住んでいた時のウィーン放送交響楽団の常任指揮者は、ドゥ・ビリー。
あのとき私はコンツェルトハウスの二階席にいたのだが、コンサートが終わって、拍手のとき、私のとなりの席の白い上等なスーツを着たマダムが、ドゥ・ビリーに向かってハンカチを振り振り「ブラボッ、ブラボッ、んー、ブラボッ」と叫んでいたのを思い出す。
私のウィーン放送交響楽団のイメージは、白いスーツのマダムのような熱心なファン。

日本のオーケストラも、リストラの噂がちらほら。営業努力をして生き延びてほしい。
とりあえず、平日のコンサートのほとんどが夜7時からというのは、なんとかならないだろうか。せめてあと30分遅くはじまるのだったら、行きたい人がここにいます。

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